皇帝一族が夏を過ごすための離宮
西太后に愛されたことでも有名
北京の西北約15キロの所に位置する頤和園(いわえん)は、総面積290万平方メートルの広さを誇る皇室庭園で、かつては皇帝一族が夏を過ごすための離宮でした。1860年に英仏連合軍によって破壊されましたが、その後西太后が自身の還暦を祝うために海軍の経費を流用して再建し、頤和園という名になりました。庭園内は西太后の趣味を彷彿とさせる離宮が多数あり、なかでも徳和殿にはその特徴が色濃く見られます。また、昆明湖に沿って続く728メートルもの長廊(ちょうろう)の柱の梁は、『三国志』や『西遊記』などの名場面を描いた約8,000枚の絵で埋め尽くされています。
さらに、長廊の北側に位置する万寿山には、排雲殿(はいうんでん)や仏香閣(ぶっこうかく)があり、それらの眺めは頤和園のシンボルとなっています。仏香閣から見る昆明湖の景色は美しい絵画を見ているようで、風光明媚な自然を巧みに借景した中国趣味を強く感じることのできるスポットです。


世界遺産登録:1998年
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