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世界文化遺産・北京天壇公園

中国古代の宇宙観、宗教観を北京で感じる

    天壇(てんだん)公園は、中国で現存する最大の祭祀建造物であり、北京のシンボル的存在です。明の時代(1420年)に建てられた後、数度の改築が行なわれて現在の姿となりました。270万平方メートルという広大な敷地には、明・清代の皇帝たちが天を祭り、五穀豊穣を祈った圜丘(えんきゅう)、皇穹宇(こうきゅうう)、祈年殿(きねんでん)などが配置されています。
    北京天壇公園を訪れると、あちこちで老人たちが憩う姿を見ることができ、とても穏やかな気持ちになります。しかし王朝時代の天壇はそのように和やかな場所ではなく、皇帝が神を祀るための厳かで神聖な場所だったのです。皇帝はここで天を祀り、豊穣を祈りました。
    巨大な円形の建物には青い瑠璃瓦が葺かれ、青空の下、すっきりと爽やかな印象を感じることができます。これらもすべて古代中国の宇宙観を表すための表現です。ここには古代中国の哲学、宗教が具現化されているのです。
    2000年以上の長きに渡り続いてきた、古代中国の祈りの形を感じに、天壇を訪れてみませんか。

天壇公園天壇公園天壇公園

世界遺産登録:1998年

天壇公園
 

北京天壇公園の位置及び周辺情報


    北京天壇公園は北京市内、故宮から南へ3キロほど行った場所にあります。北京天壇公園の東側には地下鉄5号線が走っており、天壇東門駅から歩いてすぐの場所です。付近にはお土産物などが買える紅橋市場があります。
    独自の宇宙観に基づく巨大な祭祀施設です。
    中国北東部、北京市内(地下鉄で約20分)

 
 

世界遺産に選ばれた理由

北京天壇公園
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  •  北京天壇公園は1998年に世界遺産に登録されました。北京天壇公園は国家祭祀を行う場所であったため、
  • その建築にはいたるところに中国古代から引き継がれた哲学、美学が表現されています。こうした文明の表現が評価され、
  • 北京天壇公園は世界遺産に登録されました。
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北京天壇公園の見どころ


祈年殿
  • 祈年殿
  •      円形の祈谷壇の上に乗った建物。天壇の建物の中で一番始めに造られたもので、高さは壇も含めて約38メートルあります。
  • ここの屋根を含め、天壇の建物には青い瑠璃瓦が用いられていますが、この色は天を象徴するものです。
  •      祈年殿内部には28本の楠の柱が使われています。真ん中には4本の通天柱、その周りに12本の金柱、更に外側に12本の
  • 柱が立っていますが、この柱の数には意味があります。
  •      真ん中の4本は四季を、その外側の12本は12ヶ月、更に外側の12本は12時辰(1日を12で割ったもの)を表しており、
  • 二十八宿(中国の天文用語で天の赤道を28分割したもの)を表しています。
  •      1889年に延焼しましたが、そのときの柱は香木の沈香でできていたので、焼けた時の香りが数里先まで届いたといいます。

皇穹宇
  • 皇穹宇
  •      円形の建物で、儀式のない時に神様の牌を祀っておく場所です。高さは約19メートル、建物の中心に彫刻された円形の白玉の石座
  • があり、ここに最高神の牌を置き、その左右に皇帝の祖先の牌を置きます。
  •      ここで一番有名なのが回音壁です。皇穹宇を囲む丸い壁は正確な円を描き、表面がツルツルなので音を良く反射します。
  • ですから小さな声で話しても遠くに立っている人にも良く聞こえ、しかもすこし間延びして聞こえます。
  •      ここに行くと階段の近くに立って手を叩いている人がいます。そこには3つの敷石があり、ひとつ目の敷石のところで手を叩くと1回、
  • 次の石では2回、その次では3回の拍手の反響が聞こえます。ただし、途中で音を遮る人などがいた場合にはうまく音が跳ね返ってこない
  • ことがあります。

圓丘壇
  • 圓丘壇
  •      圓丘壇は天を祀る儀式が行われる場所です。3層の石の壇で、それぞれの階段の板、柱などはすべて「陽数」となっています。
  • 陽数とは奇数のことで、陽数の中でも9は陽数の極みであり、尊重されています。ですから、柱や板などはすべて9の倍数となっています。
  • 特に柱と柱の間にある板「欄板」は1段目が180枚、2段目が108枚、3段目が72枚で、全部会わせると360枚と、360度を表す数になります。
  •      圓丘壇は2つの壁に囲まれています。内側の壁は丸く、外側は四角、これは後述しますが「天円地方」
  • という古代中国の宇宙観を表現したものです。
  •      圓丘壇の一番上の壇の真ん中に丸い石がありますが、ここに立って話すと小さな声でもよく聞こえるように造られています。
  • ここで最期に儀式を行ったのは袁世凱です。当時の写真が残されているので、教科書などで見たことのある方もおられるのではないでしょうか。

北京天壇公園の歴史及びエピソード

  • 天壇の歴史
  •      天壇は1420年、明の永楽帝の時代に故宮とともに建設が始まりました。天壇は故宮の4倍ほどの大きさがあります。天子は天の子ですから、天の座所である天壇は
  • 天子の所在地よりも大きくなくてはならかったのではないかと、その理由は憶測されています。
  •      天壇は清の乾隆帝の1749年に改修工事が行われています。その後、天壇のメイン建築のひとつである祈年殿は清末の1889年に雷が落ちて燃えてしまい、
  • 10年後に再建されています。残念ながら設計図は残されていなかったので、記憶に頼って作り直されたそうです。
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  • 天壇の用途
  •      天壇は皇帝が祭祀を行う場所として造られました。皇帝は冬至、正月の上辛日(旧暦1月の最初の日干が辛の日)、夏の初めの月に、天を祀り、豊穣を祈る儀式を
  • 行います。もともと北京には城壁の外にその施設が築かれていたのですが、永楽帝がこの地へ祈りの場所を移しました。
  •      こうした天を祀る儀式は紀元前から連綿と続けられてきたものです。
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  • 古代中国の宇宙観
  •      天壇の案内図をみると、北が半円形、南が四角い形になっています。これは中国古代の宇宙観である「天円地方」を表した形です。古代中国では足元の地面は
  • 四角い形をしており、上に丸いドームのように天がかぶさっていると考えていました。ですから、天壇の中で天を表す建物は丸い形をしています。
  •      日本でも前方後円墳というものがありますが、これも天円地方を表現したものではないかとも言われています。
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  • 古代中国の儀式
  •      天壇は皇帝が祭祀を行う場所として造られました。皇帝は冬至、正月の上辛日(旧暦1月の最初の日干が辛の日)、夏の初めの月に、天を祀り、豊穣を祈る儀式を
  • 行います。もともと北京には城壁の外にその施設が築かれていたのですが、永楽帝がこの地へ祈りの場所を移しました。
  •      こうした天を祀る儀式は紀元前から連綿と続けられてきたものです。
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  • 儀式の準備
  •      皇帝たちはどのように儀式を行っていたのでしょうか。
  •      儀式に先立って先ず行われるのは修理です。年に数回しか使わない場所ですから、修復が必要です。天壇の中のみではなく、故宮から天壇まで皇帝が通る場所も
  • 会わせて修復が行われました。
  •      儀式の5日前になると親王が天壇に向かい、儀式で使用する犠牲の動物を確認します。3日前になると皇帝が斎戒を始め、2日前に当日に読み上げられる「祝文」
  • が書かれます。1日前になると親王が確認した動物を屠り、お供え物が作られます。また皇穹宇でお香が上げられ、圓丘殿に置かれた神様の位牌など、当日使用する
  • 物品の確認が行われます。前夜には役人が神様の位牌、器具、楽器などを準備し、間もなく行われる儀式を待ちます。
  •      圓丘壇の最上部には最上位神である「皇天上帝」の牌が置かれます。これは中心より北側に置かれ、南側には皇帝が祈る場所が用意されます。
  • 2段目には日月星辰と、雲雨風雷の牌が置かれます。南側の階段の下の両側には楽器が並べられます。
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  • 当日の儀式
  •      儀式当日、日が昇る前に、皇帝が斎戒をしている斎宮で鐘が鳴らされます。この合図で皇帝は儀式の場である圓丘壇に向かいます。圓丘壇に着くと、皇帝は南門の外で
  • 儀式用の服に着替え、左側の門から中に入ります。
  •      圓丘壇ではまず2段目で神様を迎える儀式を行います。その後、一番上に上って神様の牌に跪いて礼を行い、香を上げます。最上段には皇帝の祖先の位牌も
  • 置かれており、それにも香を上げ、こちらには左手で右手の拳を包む形で礼を行う叩拜が行われます。
  •      その後には祝文を読み上げたり、様々な神に礼を捧げたり、舞を捧げたりします。それぞれの儀式の時に演奏されている音楽も決められています。最期に供物を
  • 燃やして神を送り、皇帝が故宮に帰ると儀式は終了です。

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