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世界複合遺産・泰山

五岳の長といわれる名山

泰山は標高1,545メートルの、五岳(泰山、嵩山、華山、恒山、衡山)の長といわれる名山です。秦の始皇帝や前漢の武帝らが天地を祀る儀式「封禅(ほうぜん)」を執り行なったことでも知られ、今も多くの登山・参拝者でにぎわっています。山頂にある玉皇廟(ぎょっこうびょう)まではおよそ7,000段の階段が続いています。途中1,633段の石段が続く難所・十八盤(じゅうはちばん)を越え、南天門をくぐると、そこから約20分ほどで頂上の玉皇頂(ぎょくこうちょう)に到着します。徒歩だと4-5時間かかるといわれていますが、現在はロープウェイでの観光が可能です。山頂近くにはホテルもあるので、一泊してご来光を仰ぐこともできます。
また、麓にある岱廟(たいびょう)の正殿・天貺殿(てんきょうでん)は故宮の太和殿(たいわでん)、曲阜(きょくふ)孔廟の大成殿(たいせいでん)とともに中国三大宮殿建築と称されます。

泰山泰山泰山

1987年 世界遺産(複合遺産)認定

泰山の頂上、玉皇頂
 

泰山の位置及び周辺情報

  • 泰山は北京から南に約500Km、済南から南に200kmあり、中国の五岳のひとつに数えられる。山東省中部に位置する山。海抜は1532.7mとそれほど高いわけではない。1月でも麓は−3度ほど、山頂は−9度とそれほど厳しい気候ではなく、山には多数の常緑樹が分布している。
  • 山東省の省都である済南からは列車で1時間ほど、近くには孔子の故郷である曲阜もある。
 
 

世界遺産登録理由

  • 泰山は文化遺産、自然遺産の両方を取得している複合遺産だ。泰山は石器時代の遺跡が見つかるなど、非常に古い時代より中国文明の中で重要な役割を果たしてきたという文化的な意義はもちろん、中生代に起こった燕山造山運動の地殻変動の痕跡と、世界的にも珍しい岩石が採取されたりするという自然状況も評価されている。世界遺産として登録されたのは1987年、まだ複合遺産という分類がなかった時代で、文化遺産、自然遺産の二種類で登録された。これは世界初の快挙となった。
泰山 泰山
 

世界遺産登録理由

  • 「泰山より重い」
  • 中国では工事現場に「人命重于泰山(人命は泰山よりも重い)」と書かれていることがある。日本でも「泰山より重い」という表現をされているのをみたことはあるのではないだろうか。史記を執筆した司馬遷も「死はあるいは泰山より重く、あるいは鴻毛より軽し」というように用いており、古くは司馬遷の生きた前漢(BC206~8)の時代から泰山は非常に重要なものの代名詞として使用されていたことが分かる。
  • 封禅の儀式
  • 泰山は五岳のひとつとして昔から尊崇を受けてきた。五岳とは泰山の他、陝西省の華山、山西省の恒山、河南省の嵩山、湖南省の衡山を纏めた総称である。古くは周礼にその言葉がでているほど古く、古代の山岳信仰から始まり、のちに五行説(注1)を取り入れて完成していったものであると考えられている。この山で行われるもっとも重要な儀式として「封禅」というものがある。これは統治者が行う天地を祀る儀式で、夏(BC2070頃~BC1600頃)の時代からその儀式は行われていたという。中でも有名なのが始皇帝によるもので、この儀式を行うことで戦国時代を終わらせ、彼が中国を統一したということを宣言したことになる。その後もたくさんの皇帝が泰山で封禅の儀式を行っている。注1:五行:木、火、土、金、水を世界を形成する基本物質と考え、木が火によって燃やされ、火は土によって消されるなどというように、その要素が影響を与え合うことによって万物は変化するという考え方。中国の哲学、占い、中国医学などの基本思想となっている。
  • 泰山の神話1:盤古の頭
  • 中国の神話では天地を作り上げた神を盤古という。この盤古は常に成長しており、1万8千年を経てとてつもない巨人となったのだが、ついに死ぬ時が来た。地に倒れ伏した彼の死体はそれぞれ中国の大地の一部となったのだが、その頭部となったのが泰山だ。世界を作り上げた人物の頭部であるから、泰山は重要視されているともいえる。
  • 泰山の神話2:石敢当
  • 泰山には台湾地区、東南アジアの華僑などに多く信奉され、沖縄でもよく見られる家の前に置かれる厄よけの石「石敢当」に関する伝説もある。石敢当は泰山の麓に住んでいた人物、勇敢で武に優れており、近隣に名を知られていた。彼が妖怪を退治したことから、彼の名を書いた石をおいておけば妖怪が避けるとされ、「石敢当」が置かれるようになったそうだ。
 

泰山の見どころ

  • 石碑
  • 泰山は封禅の儀式が行われていたため、それを記念するたくさんの碑が残されている。始皇帝が封禅を行った時の碑を始め、漢の武帝、唐の玄宗など数多くの碑が2500ほども残されている。ほとんどは岱廟の博物館内に保管されている。
  • 岱廟
  • 麓にある岱廟は俗称を東岳廟といい、歴代皇帝が封禅の儀式を行った場所。壮麗な宮殿建築で150ほどの建築がひしめいている。明代にほとんどの建物が燃えてしまったため、現存のものは清代のものがほとんどである。現在は博物館となっている。
  • 日の出
  • 5月から11月がベストシーズン。泰山の日の出は泰山の風景の中でも最も壮麗なものとして人気が高い。
 

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