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世界文化遺産・開平望楼(碉楼)群

不可思議で美しい建築に隠された、庶民の力


    広州から車にゆられて1時間半、のどかに緑に輝く田んぼのただ中ににゅっと突き出た不思議な建物が現れます。それが開平望楼です。街の中に立っていれば見逃してしまうかもしれない数階建ての建物ですが、田んぼや蓮池などの他には何もない場所に突然飛び出している姿は、まるで田んぼの中にロケットが林立しているかのような不自然さ。美しいながらも、ちょっと異様さを感じざるを得ません。


    なぜこの場所にこのような建物が造られたのか、その歴史をひもとけば辺境地域の過酷な環境の中で奮闘する人々の力強い姿が見えてくるはずです。

開平望楼開平望楼開平望楼

世界遺産登録:2007年

開平望楼
 

開平望楼(碉楼)群の位置及び周辺情報


     開平市は広東省の省都である広州から南西へ約100キロ、車なら約1時間半の位置にあります。また同じく世界遺産のあるマカオまでも約100キロほどです。

 
 

世界遺産に選ばれた理由

開平望楼
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  •      開平望楼は2007年に世界遺産として登録されました。のどかな緑の中にすっくと立ち上がる不思議な建物は、見た目はもちろん、
  • 歴史的な意義も宿しています。
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開平望楼(碉楼)群の歴史及びエピソード

  • 碉楼とは?
  •      日本語ではこの世界遺産の建物を「望楼」といいます。望楼とは遠くを見渡すために造られた、背の高い建物のことです。中国語では開平の建物を「碉楼」と言ってい
  • ます。「碉堡」という言葉があります。これは武力衝突などが起きた時に人々が逃げ込むためのもの、トーチカ、要塞、防塞のことをいいます。この碉堡に似ていることか
  • ら、これらの建物は碉楼と呼ばれるようになりました。
  •      つまりこれらの奇妙に背の高い建物は、人々を守るためにできたものだったのです。碉楼は同じく中国南方にある世界遺産、客家の作り上げた「福建土楼」と同じような
  • 機能をもつ、住宅兼要塞なのです。
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  • 開平という地域
  •      ここに村ができたのはそれほど古いことではなく、1600年代のことです。村には「ここから平和が始まるように(開始太平)」という思いを込めて「開平」という名が付
  • けられました。このような名が付けられるということは、つまりここが平和でなかったことを表しているともいえます。
  •      開平がある地域は4つの行政区域の交わる場所で、どの地域も管理をしてはいませんでした。標高が低く川が縦横無尽に走っている場所ですから、水害もたびたび起
  • こりました。また匪賊もいました。行政が守ってくれないため、人々は自ら工夫して、身を守らなければなりませんでした。ですから彼らが身を守るための施設は昔から作
  • られてはいました。しかし、現在見るような西洋と中国が融合した珍しい建物が造られるようになったのは1900年代になってからのことです。
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  • 中国と西洋の特徴が混在
  •      開平はこのように厳しい地域でしたので、外国に出て稼ごうという人もたくさんいました。そのなかから外国で成功する人もでてきました。しかし清朝の末期になって、
  • アメリカやカナダなどで中国人を排斥する政策がとられました。海外での発展のチャンスを失った彼らは故郷に希望を託しました。故郷に家を買い、田んぼを買う、これを
  • 人生の目標として金を貯めた人々が開平に帰って来たのです。
  •      彼らは望楼を作り始めました。中にはきちんと設計図を海外で引いてもらって帰った人もいますが、適当に作った人もいます。西洋のような中国のような、そうした不思議
  • な建物ができたのはそうしたあやふやな記憶で作っていることや、付近の中国人に作らせたことも一因でしょう。
  •      多くの望楼はコンクリートでできています。この中国にはなかった素材は、主にイギリスから輸入されました。
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  • 望楼の内部
  •      望楼にはいくつかの種類があります。用途でいうと集団で作り上げ、何かが起こったときのみ臨時に使用する「衆楼」、個人で家族のみが使用する「居楼」、村の入り
  • 口などにある付近の村との連絡や警報を発することなどに使用される「更楼」があります。
  •      一番多いのは居楼です。居楼は縦に細長く、3、4階建て、下の方には大した装飾はありませんが上部には美しい細工がされています。要塞なので自衛用の設備も
  • 用意されています。建物には必ず銃眼があります。ここから水鉄砲が撃たれました。賊の目に鹹水を発射し、戦闘力を失わせるのです。上部には小石の山が用意されて
  • います。小石を投げつけて攻撃するのです。開平では自衛力を高めるため、女性も射撃訓練を行っていたそうです。また入り口のドアや窓は鉄板でつくり、防御を固めて
  • いました。

開平望楼(碉楼)群の見どころ

  • 銘石楼
  •      開平の自力村にある、最も美しいといわれる建物です。上部に柱廊がある、堂々とした威厳のある姿が見られます。この建物を造った人はアメリカでレストランや雑貨店
  • を開いて成功し、その富を持ち帰ってこの家を建てました。
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  • 養閑別墅
  •      5階建ての細長い建物で、4階まではビルのような素っ気ない建物ですが、上部に美しい西洋建築が乗っています1919年に造られました。ここの主人はもともと私塾の
  • 教師でしたが南アジアに商売に出かけ、家に残した妻のためにこの建物を建てたそうです。

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