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世界文化遺産・福建土楼

世界遺産福建土楼の内部

共同生活を営む伝統的建築物

    アモイ市の西約150Kmから200kmの永定県、南靖県の山中に円形や四角形の巨大な土楼が分布しています。土楼は客家独自の集合住宅で、3世紀、異民族の侵入に追われ南下し続けた客家の人々が、安住のために築き上げた要塞のような城壁に囲まれた建築物です。土楼群の典型的なものには振成楼、承啓楼、と遺経楼があります。土造りの巨大集合住宅の土楼は、マンションのもととなったともいわれ、共同生活を営む伝統的建築物であることから、2008年7月世界遺産に登録されました。

世界遺産登録:2008年

世界遺産福建土楼
 

山間に突如出現する不思議な巨大建築

  •     山の谷間に沿っていくつも並ぶ不思議な形の建築物、土楼はその名の通り土をつき固めてつくられた壁に囲まれた巨大な家です。内部には多いもので72部屋ほどもあり、一族の人々が今も暮らしています。
  •     ぐるりと巡る高い壁に入り口はひとつだけ、その入り口さえ固めてしまえば容易に内部に侵入することができません。石を混ぜたり、餅米や竹を混ぜたりしてつくられた壁は1mから2mほどの厚さがあり、19発の砲弾を受けても小さな穴しかあけることはできなかったほど頑丈です。外壁の上層には外側に向けた穴があいています。この穴は内部の方が広くなっており、角度を変えて鉄砲を撃つことができるようになっています。内部には井戸もあり、家畜も飼うことができるのでろう城も可能です。土楼は居住空間でもあり、また山賊などから家族を守るための要塞でもあるのです。
  •     土楼にはいくつかの形があります。一番有名なのが中国の切手の絵柄としても採用された円楼。山々の谷間にいくつも丸い建物が並んでいる様は、まるでUFOでも不時着しているかのような不思議な光景です。円楼の他には正方形かそれに近い形をした方楼、宮殿のような形の五凰楼などがありますが、一番多いのは方楼です。
  •     土楼は世界遺産に登録されているもの以外にもたくさん残っており、目的とする土楼に向かう車窓からもいくつもの土楼を見ることができます。
 

福建土楼の位置及び周辺情報

  •     世界遺産に認定されている土楼は福建省の西南部、永定県、南靖県、華安県に分布しています。観光地としても有名な福建省海沿いの街廈門から北西に車で3時間ほどなので、こちらの観光と合わせると便利です。またおなじく福建省の福建省漳州からも2、3時間で到着することができます。
 
 

華安土楼

  •     土楼には方形と円形が有り、両方合わせると、約4360戸にのぼります。特色的なのは円形の方であり、客家人の典型的な住居です。元々土楼は外部の侵略を防ぐための住居で、竹や木で骨格を作り、土、餅米、黒砂糖等を塗り重ね、地震や火事、また数百年の風雨の浸食にも耐えうる頑丈な作りになっています。大きな物になると同心円上に2、3重の作りになっており、部屋数は200近くのところもあります。一階は台所、食堂は二階、倉庫は三階、四階は寝室です。土楼の中には先祖をまつる廟や井戸浴室も揃っています。豚や鶏などの飼育もされ、万が一敵の攻撃にあっても1~2年持ちこたえられるだけの食料、水の確保がしてあります。
華安土楼
 

世界遺産登録理由

  •      世界遺産となっているのは福建省にある46の土楼です。2004年に候補となり、2008年に世界的に珍しい大型で独特の形をした建築物として、世界遺産に認定されました。あまりに珍しいその建築様式は、嘘かほんとか冷戦時代、衛星の映像を見たアメリカに核兵器の発射口と見間違えられたなどという話もあるほどです。指定されている土楼は初渓土楼群、田螺坑土楼群、川坑土楼群、洪坑土楼群、高北土楼群、華安県大地土楼群、馥香楼、振福楼、懐遠楼、和貴楼です。
 

福建土楼の歴史

  •     最もよく知られているのは、もともと北方に住んでいた人々が戦争などによってだんだんと南方に逃げて来て、最後に福建省にたどり着き、作り上げたという説です。こうした人々はもとからその土地に住んでいる人にとっては異邦人であるため、その土地の客という意味で客家と呼ばれています。そのため土楼は「客家土楼」と呼ばれることもあります。最も古い土楼である馥馨楼は769年に建てられたものですが、これには北部の建築様式が取り入れられているそうです。しかし、もともとこの土地にはこのような土楼を築く文化があったという説もあります。
  •     丸い建物が造られた理由にはこんな説もあります。福建省には丸い山が多く、ここにつくられた要塞は土地の形に合わせて丸いものが多かったそうです。これを踏襲して丸い楼がつくられたというものです。
 

福建土楼の見どころ

  • 1、承啓楼

  •     永定県の高北土楼群のひとつで、4つの環が重なった円楼です。一番外側の円は4階建てで直径は約63m。2つ目の円は2階建て、3つ目は1階建て、一番真ん中には先祖を祀る建物(祖廟)になっています。ここに住んでいるうち最も多い名字は「江」、江一族の土楼というわけです。現在も300人ほどが暮らしており、外部の人が宿泊することもできます。つくり始められたのは1709年で、この土楼はその規模から「土楼の王」と呼ばれています。
    承啓楼
  • 2、振成楼

  •     永定県の洪坑土楼群のひとつで、2つの円が重なる円楼です。ギリシア風のエンタシスを持った先祖を祀る建物が内部にあり、美しさから土楼の王子と称されています。つくり始められたのは1912年、当時のタバコ商が建てた比較的新しいものです。
    振成楼
  • 3、二宜楼

  •     華安県の大地土楼群にある、2つの円が重なる円楼です。ここで有名なのはたくさんの壁画や彫刻、その美しさから第二の莫高窟(敦煌にあるたくさんの壁画がある仏教遺跡)や、円楼の王などと呼ばれることもあります。
    二宜楼
  • 4、田螺坑土楼群

  •     よく土楼の写真として紹介される緑の棚田を背景にした俯瞰写真はここのものです。田螺坑土楼群には方楼ひとつ、円楼3つ、楕円形の楼ひとつで構成されています。こちらの主な住人は「黄」氏です。洪坑土楼群からは5kmほどしか離れてないので、合わせて観光するのにいいでしょう。
    田螺坑土楼群
 

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厦門(アモイ)のホテル

 
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