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世界自然遺産・澄江化石埋蔵地

遥か昔、地球の記憶が眠る土地


    中国には化石で有名な場所がいくつかあります。そのひとつがここ、澄江化石埋蔵地です。ここから発掘されるのは恐竜などよりももっと前の時代、生物が爆発的に進化したといわれるカンブリア紀、先カンブリア紀末期のもの、約5億年前という気が遠くなりそうなほど古い時代のものです。
    2012年、この地が世界遺産に登録されました。人類が誕生するよりも春か昔の時代、地球の歴史を記した貴重な化石群がここに残っているのです。

世界遺産登録:2012年

澄江化石埋蔵地
 

澄江化石埋蔵地の位置及び周辺情報


     澄江化石埋蔵地は雲南省澄江県にあります。澂江県は雲南省の省都である昆明の東南、昆明国際空港からは直線距離で約50キロほどです。澄江化石埋蔵地はその澂江県の東の端です。
     昆明には世界遺産の石林もあります。また付近には海抜約1770メートル、南北12キロの大きな湖、陽宗海があります。

 
 

世界遺産に選ばれた理由

  •      澄江化石埋蔵地は中国初めての化石に関する世界遺産で、2012年に登録されたばかり、中国での生物の歴史を埋める場所として選ばれました。ここから発掘される化石
  • は、体内の柔らかい部分までわかるような保存のいいものなのだそうです。

澄江化石埋蔵地の歴史及びエピソード

  • カンブリア紀の澄江化石埋蔵地
  •      カンブリア紀は今から約5億4200万年前から4億8830万年前にあたる時代区分です。恐竜で有名なジュラ紀や白亜紀は中生代という時代区分の中にありますが、カンブリア
  • 紀はさらにそのひとつ前の古生代、その中でも一番古い時代区分です。当時の地球には地上がなく、すべて海に覆われており、あたたかな環境であったと考えられています。
  • 澄江化石埋蔵地も今は中国西部の山の中ですが、すべて海の底でした。
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  • カンブリア大爆発
  •      カンブリア紀が属する古生代の前は、原生代という時期で、先カンブリア紀と呼ぶこともあります。原生代には酸素ができ、オゾン層ができ、原始的な単純な作りの生物が産
  • まれていました。
  •      カンブリア紀には驚くほどたくさんの生物が誕生しました。この現象はカンブリア爆発、カンブリア大爆発と呼ぶほどの驚くべきものです。生物を分類する時には、大きなもの
  • から、ドメイン、界、門、綱、目、科、属、種と名がつけられています。例えば人なら、ドメインは真核生物、その下は動物界、脊椎動物門、哺乳綱、サル目、ヒト科、ヒト
  • 属、サピエンス、となります。その上から2つ目の「門」は約100ありますが、カンブリア紀にはこの100の門のうちのほとんどが発生したのです。爆発的な生物の進化、それ
  • がカンブリア大爆発なのです。
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  • 澄江化石埋蔵地の状況
  •      カンブリア紀の化石発掘地として有名なのがカナダのバージェス化石群で、1981年に世界遺産に指定されています。澄江化石埋蔵地では1911年頃から化石が見つかっては
  • いましたが、1984年にナラオイアという三葉虫の仲間ではないかといわれる生物が発見されてから、世界中の様々な学者による研究が盛んになりました。
  •      澄江化石埋蔵地で化石が発見されるのは頁岩という堆積岩からです。頁岩は泥が水中に堆積してできるもので、薄く割れるのが特徴です。カンブリア紀の当時、澄江化石埋
  • 蔵地は100メートルから150メートルの深さの海底であったと推測されています。大陸棚からこの海底に泥が流れて来て、堆積したのでしょう。
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  • 発掘された生物
  •      澄江化石埋蔵地で発掘される化石は、バージェス化石群よりも種類が豊富で、年代は1000万年ほど早いと言われています。この地で発見された生物の中には、付近の地名
  • が付けられたものもたくさんあります。
  •      例えば、付近にある撫仙湖にちなんで付けられた撫仙湖虫(フキシャンフィア)、これは節足動物で、大きさは11センチほどにもなります。また帽天山にちなんだ帽天山虫
  • (マオティアンシャニア)という生物もいます。これはミミズに似た胴体を持ち、飛び出した口にとげがついた姿のものです。他にも雲南虫(ユンナノゾーン)、海口魚(ハイコウ
  • イチクス)などといった名前の生物も発見されています。

澄江化石埋蔵地の見どころ

  • 帽天山国家地質公園
  •      雲南省の玉渓市澄江県から東に6キロの位置にあります。雲南省の省都である昆明からは56キロの距離です。帽天山化石群は長さ約20キロ、幅約4.5キロ、深さ50キロの
  • 範囲で広がっています。ここには帽天山地質博物館も設置されています。
  •      この地域ではもともとリン酸塩鉱物という肥料に利用される鉱物が採れていたので破壊が進んでいましたが、現在は国家地質公園として保護されています。
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