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世界文化遺産・安徽省南部古民居

中国全土を席巻した、商人たちの夢の跡

    今でこそ中国は沿岸部ばかりが発展しているイメージですが、昔はそうではありませんでした。明、清のころ、中国全土で活躍したのは安徽省南部出身の商人たちでした。
    彼らは商売で手にした莫大な資産で故郷の村を整備しました。それがこの世界遺産、宏村と西逓です。宏村には約150の邸宅、西逓には124の邸宅が残っていますが、それらには大理石や美しい彫刻などがふんだんに使われています。
    桃源郷のように美しい自然の中に残された豪商たちの遺産は、派手なわけでもなく、本当に良いものを知っている資産家が造り出したというような「品」があるように感じます。
    内陸に発展した商人文化のあと、桃源郷の風景を眺めに行きませんか?

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世界遺産登録:2000年

安徽省南部古民居
 

安徽省南部古民居へのアクセス


     安徽省南部古民居は上海から南西に約360キロ、同じく世界遺産である黄山のそばにあります。宏村までは黄山の麓、湯口からは車で40分ほど、麓の街である屯渓駅からは1時間半ほどで到着します。西逓へは宏村から南へ約10キロほどです。

 
 

世界遺産に選ばれた理由

大足石刻
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  •      安徽省南部古民居に含まれるのは宏村と西逓の2か所です。2000年、中国では北京に続いて2つ目の、2か所以上が含まれる
  • 世界遺産となりました。美しい自然の中にたたずむ古民居群は観光名所としてではなく、歴史的にも重要な遺産です。
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安徽省南部古民居に関するエピソード

  • 牛型の街
  •      宏村は牛の形をしていることで有名です。今から約900年前からこの村は作られ始めましたが、牛の形になったのは明代に風水師を招いて村を開発してからです。
  •      村内には人工的に作られた小川がありますが、これは生活用水でもあり、消防用水でもあり、また気温を調節するためのものでもあります。ひとつひとつの家の前をすべ
  • て通過するように作られたこの小川は、牛の腸に見立てられています。また半月型の池は胃、丘が牛の首、2本の大樹を牛の角、村の外郭を流れる川にかかる橋は脚に見
  • 立てられています。
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  • 安徽商人
  •      中国の明、清、ふたつの王朝にまたがる500年余りの期間、中国全土で活躍したのが宏村、西逓を含む安徽省南部出身の商人たちでした。もっとも繁栄した時期には全
  • 国の総資産の4/7を占めたともいい、その活動地域は日本、東南アジア、ポルトガルにまで及びました。
  •      もともとこの地域は山が多く、土地の開発が難しい場所でした。そこでこの土地の人々は商売を始めるようになったのです。始めは山で採れるものや木材を取り扱ってい
  • ましたが、後に塩、米、シルク、茶、文房具、質屋などを手がけるようになりました。お茶はこの地方でとれる紅茶「祁門(キーマン)」から手を広げたものです。
  •      彼らの特徴は、商人でありながら儒学を修めていた人が多く、儒教の文化で商売をしていたということです。
  •      繁栄を極めた安徽商人でしたが、清末にアヘン戦争や太平天国などにより損失を出し、また外国資本が入って来たことにより広東や江蘇、浙江など沿岸部の商人が力を
  • つけてきたため、衰退してしまいました。
  •      今も残る安徽商人の老舗には張小泉剪刀、曹素功墨業、胡慶余堂、張一元茶庄などがあります。
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  • 安徽省の古民居
  •      安徽省の古民居は一般的に外壁が高く、2階建てのものが多くなっています。外壁が高いのは、安徽省の男性は殆どが商売の為に中国各地を移動しているので、
  • 男性がいない間の自宅防備のためです。女性を閉じ込めるためともいわれています。
  •      安徽省の古民居に特徴的な施設が「天井」です。天井とは日本語では部屋の天板のことですが、中国では四方を建物に囲まれた小さな中庭のような空間のことをいい
  • ます。安徽省の古民居は外壁が高いため、部屋の明かり取りをすることができません。そこで内側に天井を作り、そこから外の明かりを取り入れたのです。この天井は上
  • 海に残る租界時代の里弄建築でも見ることができます。

安徽省南部古民居の見どころ

  • 【宏村】
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  • ・ 南湖書院
  •      書院とは昔の学校のことをいいます。この南湖書院は宏村にあるもので、もともと6つあった書院をまとめてひとつにした大規模なものです。
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  • ・ 楽叙堂
  •      王氏の祠堂です。祠堂とは祖先などを祀る場所のことをいいます。この建物は宏村で唯一の明代の建築です。美しい木彫りを鑑賞してください。
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  • ・ 承志堂
  •      宏村最大の建物群で60以上の部屋があります。ここは塩商人の住宅でした。
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  • 【西逓】
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  • ・ 青石牌坊
  •      牌坊とは科挙に受かるか、親孝行者や義に厚い人、良い政治を行った人などを表彰するために建てられる、鳥居のような建物です。上部には大きな文字がかかれた
  • 扁額や屋根がつけられます。
  •      青石牌坊は高さ約12.3メートル、幅は約10メートルもあり、大理石でできています。昔、西逓には13の牌坊があり、村の外側から眺めると、西逓はたくさんの帆を掲
  • げる船のように見えたそうです。

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